木工芸(木工)は木材を使って加工して工芸品を作る作業です。木製品は人類最古に作られ人類が生活するのに重要な役割を果たしてきました。人類は木材を活用し(建物・橋梁・船・仏像・家具・器物など)制作する事によって現在までの生活を営んで来ました。
我が国日本は多くの木材の種類がありますが、大別すると針葉樹と広葉樹に分類できます。針葉樹では、桧・杉・松・樅など軟木で加工もしやすく、しかも強度あり広くつかわれています。広葉樹は桐・朴・桂・欅・橅・黄楊・胡桃・楓など多種多様です。紫檀・黒檀などの輸入材も古くから使われています。
現在は世界の木材が建築物や家具同様木工芸にも多用されています。
刳物(くりもの)
塊の素材から、盆・菓子器・皿・鉢・箱などを、鑿や鉋を用いて刳り出して成型します。
挽物(さしもの)
轆轤を用いてお椀・盆・鉢や茶道具の棗などを仕上げる技法です。現在では手付きのカップまでに技が進歩しています。
指物(ひきもの)
板・角材を繋ぎ・組み立てて、箪笥・棚・机・箱を仕上げます。
曲物(まげもの)
杉や桧等を薄板にして曲げ、円形や楕円形の底板をつけ桜の皮で止める、曲げわっぱと言われます。
弁当箱・蒸し器・桶・柄杓・桶などです。
木象嵌(もくぞうがん)
木地に溝を掘り多種の木を埋めていく線象嵌技法と、面で埋める面象嵌技法があります。
寄木(よせぎ)
色 多種の木を使って寄せて貼り合わせ色柄を作り模様にする技法です。
杢目(もくめ)合わせ
木材を縦に割り、割った面が同じ柄なのでそれを使って幾何学模様を作ります。
木蝋仕上・拭き漆・柿藍塗など伝統技法がありますが、現在は自然オイル ラッカー等も使用します。