～うるし たのし～ 四代 三木表悦 襲名記念展
会場
高島屋京都店６階 美術画廊
実施期間
令和4年10月19日(水)
～
令和4年10月24日(月)
午前10時～午後8時
概要
小学生のころ、母屋の二階が作業場になっていた。耳をすませば毎日聞こえてくる音。
「シャッシャカシャッシャカ」と漆を研ぐ。「タッ、タッ、スーッ」とヘラを動かす。
作業の音はリズミカルで子供の耳にも心地よい。直接見ずとも「音」で父や祖父の仕事が見える。物を作ることが自然と自分の道になったのは、そんな毎日の音のせいかもしれない。
気が付けばあの頃の父と同じ齢になっている。啓樂を名乗って20年。節目を迎え父から表悦の名を受け継ぎ、新たな一歩を踏み出す。
啓樂は「樂しみを啓く(たのしみをひらく)」、表悦は「悦びを表す(よろこびをあらわす)」。
物を創ることは樂しみであり悦び。
漆の家に生まれ、工芸のすばらしさを知り、多くの出会いに恵まれて今の自分がある。
この場を借りて縁ある人へお礼申し上げるとともに、この先にも友や家族と共に、工芸の道を進み続けることができる幸運を感謝したい。
四代表悦（啓樂）
